2007年12月20日

冷静な私、それは。

怪我をした。

リリィでは、ない。
ルルでも、ない。

おなじみの、私だ。

先週の火曜日の夜。
事件はキッチンで起きた。

それは玉葱を切っていたときだった。

「ガッ!」

あのときの衝撃は一瞬だった。
気がついたら、何故か薬指から血が流れ落ちていた。

すぐさま傍にあったティッシュで患部を押さえたのだが
白かったはずのティッシュはどんどん真っ赤に染まっていく。
何度ティッシュを替えても白い紙は赤い紙へと変わっていく。

間に合わない。

そう思った私は、タオルがある部屋へ走った。
引き出しをあけると、すぐさまお気に入りのタオルが目に入った。

私は思っている以上に冷静だった。

私は目に入ったお気に入りのタオルではなく
そろそろ雑巾におろそうかと迷っていた「普通の」バスタオルを手に取った。


負傷した薬指を強く押さえ、心臓よりも高くしていたのが一向に血は止まらない。
バスタオルは紅葉した木々のように、いや炎のように赤く染まっていく。

これは、マズイ。

そこに仕事中の夫から電話が入った。
それは残業をするとの連絡の電話だった。

私は夫に告げた。
「カレーがピンチ。思わぬ問題が発生した。」
夫は、やはり私の夫だった。

指、切ったのか!?

彼は私の状況をすぐに察知した。

私は思った以上に冷静だった。
私は夫にゆっくりと告げた。
大したことはない。大丈夫だ。ただ、カレーは待ってくれと。


しかし、夫はこう言った。

「キチが冷静なときほど事態は深刻なんだって!すぐに病院に行け!」

確かに彼は私の夫だった。

何故なら、傷はパックリと開き、そこはどんどん色が変わっていっていたのだから。
何故なら、傷を押さえていたタオルは見事に赤く染まったのに、血はそれでもなお出ていたのだから。

幸い、自宅から徒歩3分の場所に病院があった。
診察時間終了ギリギリだったが、間に合った。
先生は、傷を見るなり「縫ったほうがいいかもね」とこれまた冷静に告げた。

実は私には「縫う」という行為にトラウマがあり、どうしてもこれを受け入れることが出来なかった。

「縫わなくてもよいのであれば、縫わないでくれ」
三十路を数年も過ぎてしまっている大人が懇願した。

先生は苦笑しながら「縫わないでいこうか」と私の懇願を聞いてくれた。
そして私の手には仰々しい包帯が巻かれた。

その話を帰宅した夫に話すと、キチってヤツは・・と半ば呆れていた。
しかし、傷を濡らしてはいけないといわれ
ここぞとばかりに料理を一切しなかった私に何も言わずに
仕事から帰ってきてから夕飯を作ってくれた夫に感謝。

そして、私が大騒ぎしているときに事態を察知したのか
心配そうに私を見つめるリリィと私の傍にずっと座っていたルル。
彼女たちも感謝。
下手に興奮されると、私は痛みの余りヤツあたりしてたかもしれない。


さて、事件から10日が過ぎた。
やっと水につけてもよいと医師からの了承が得られた。

今日は、久しぶりに夕飯を作るかとキッチンに向かい、まずは米を炊こうと米びつを覗いた。

しかし、そこに・・・・米は無かった。


冷静な姉妹。
posted by キチ。 at 11:50| 大阪 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 飼い主のつぶやき。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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